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関西地区を中心に展開するドラッグストアのキリン堂(本社大阪市、社長寺西豊彦氏)とアライドハーツ・ホールディングス(本社神戸市、社長石橋一郎氏)の両社は5日、経営統合に向けた協議を開始すると発表した。
両社が統合することで売上高は2000億円を超える。特に関西地区では、店舗ネットワーク423店舗と、20%以上のシェアに達するなど、圧倒的な存在感を示すドラッグストアグループが形成されることになる。経営統合により、経営の効率化・販売機能における営業力の強化を図り、かつ、グループ全体の企業規模のメリットを活用することで、業界のキーカンパニーを目指す。
今回の経営統合に向けた協議開始については、「今後の経営環境の変化に対応し、企業価値を持続的に拡大発展させると共に、生活者の顧客満足度を最大化するためには、関西地区でのドミナント効果が発揮しやすい経営統合が最善であると判断した」としている。今後、両社で経営統合委員会を設置し、早期の最終契約締結を目指し、経営統合の詳細について協議を開始する。
ドラッグストア業界は、改正薬事法による登録販売者制度のスタートで、異業種からの市場参入も含めて競争激化が予想されている。こうした中、業界内でのM&Aや資本・業務提携による上位企業の寡占化が進むなど、再編の流れが加速しつつある。
2社の業績は次の通り。
キリン堂(2008年2月期連結決算)=売上高1060億9800万円、営業利益23億2100万円、経常利益25億3000万円、当期純利益8億0400万円。
アライドハーツ・ホールディングス(07年11月期連結決算)=1035億4300万円、営業利益32億0700万円、経常利益36億8000万円、当期純利益9億0400万円。
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