4月に田辺三菱製薬の新社長に就任した上野裕明氏は本紙の取材に応じ、今後の成長戦略について、大きな課題と位置づける米国展開に言及。神経疾患と自己免疫疾患領域でアンメットメディカルニーズの強い疾患の治療薬を主軸に、予防や予後まで幅広くカバーする戦略で挑む考えを示した。上野氏は「新製品を投入しながら、国内売上約3000億円は今後も維持、拡大したい」と強調。国内売上を堅持しつつ、海外展開を推進する方針を示している。
上野氏は、「2007年の田辺三菱製薬の発足後、期待したほどパイプラインが育たないことが課題だったが、ここにきてようやく導入品も含めて充実してきた。今年度を最終年度とする現中期経営計画で、第IIb相以降の後期開発品10品目としていた目標は達成できた」と語る。
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