日本医薬品卸売業連合会は6日、2020年度の中間年薬価調査について実施しないよう要望する加藤勝信厚生労働相宛ての緊急声明を発表した。薬卸連は、新型コロナウイルス感染症対応で医療現場、医薬品卸とも薬価調査に応じる余裕が全くなく、適切な価格交渉が行えていないと主張。「中間年薬価調査の実施を決定されても納得できるものではなく、未曾有の困難に直面している今回は医薬品の安定供給を全うさせてほしい」と訴えた。
緊急声明では、「医療機関は外来受診の抑制や入院による手術が延期される状況の中、新型コロナウイルス感染症への対応に全力で取り組んでいる」と指摘。医薬品卸においても、「感染拡大防止の観点から配送回数、配送体制など様々な工夫を行い、医療機関や保険薬局への営業活動を自粛している」とし、医薬品供給を最優先に取り組んでいる中で全く余裕がない状況を訴えた。
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