厚生労働省は17日付で「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」を改訂し、ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」を新型コロナウイルス感染症に対する治療薬として記載した。デキサメタゾンは重症感染症を効能・効果の一つとしており、英国のランダム化比較試験で投与患者群の致死率低下が確認されたことなどを受けた対応。手引きで承認済み治療薬として位置づけられたのは、5月に特例承認されたレムデシビルに続いて2番目となる。
抗炎症薬のデキサメタゾンは、重症感染症のほか、喘息、多発性硬化症等の治療薬として承認、保険適用され、比較的安価に入手できるなどの利点を持つ。
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