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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】お~ろら薬局ひかりが丘(ズー)

2020年07月31日 (金)

レセコンを他社製品と連携‐調剤業務の自動化図る

右が青木氏。後ろはガラス張りの調剤室

右が青木氏。後ろはガラス張りの調剤室

 薬局業務のオートメーション化は、対人業務を重視した薬局経営で重要な位置づけとなる。みやこ医療が展開するお~ろら薬局ひかりが丘(愛知県岡崎市)では、調剤業務の時間を短縮して対人業務に注力するため、全自動錠剤分包機や医薬品の払い出しを自動で行う薬局ロボットを導入し、薬局業務のオートメーション化を図っている。業務効率化の中核を担っているのは、ズーが展開する薬局経営のトータル支援システム「KUSUDAMA」だ。「KUSUDAMA」ブランドのレセコンと他社製品である分包機、自動入庫払出装置のシステムを連携しており、レセコンから情報を送ることで、薬剤の払い出しや分包を自動で行うことができる。また、タブレット端末で使用するアプリケーションの「kusudama(薬玉)」では、一つの画面上で相互作用や重複投与などのリスクマネジメントや、業務の進行状況を可視化できる機能により、業務を効率化して対人業務に充てる時間を捻出している。

 「お~ろら薬局」には「寒空の下で凍えるように彷徨っている患者さんを、オーロラの様に包みこみ、不安や症状をなくしてあげたい」という思いが込められている。現在、岡崎市内で3店舗展開されており、ひかりが丘は今年4月に開局したばかりの薬局だ。精神科や心療内科、物忘れ外来、児童精神科を備えている三河病院の門前に立地しており、主に同病院からの処方箋を応需。薬剤師3人、事務員4人が在籍し、そのうち3人の事務員は愛知県薬剤師会が開催した「非薬剤師による準備行為研修会」を受講済みだ。

 OTC医薬品については、開局間もないことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響から店頭での陳列が滞っているものの、徐々に製品群を拡充して、季節ごとに棚替えを行うなどセルフメディケーションの推進も進めていきたい考えである。

 みやこ医療の代表取締役社長で、同店の管理薬剤師を務める青木裕明氏は「3店舗目となるお~ろら薬局は、私のこだわりや思いが全て詰まった薬局」と語る。そのこだわりは店舗の設計からも見ることができる。病院側に設けた入口とは別に、地域住民が来局するための住宅街に向けた入口も設置しており、病院からの患者だけでない、地域に根ざした薬局を目指している。

 店内は落ち着いた喫茶店風の造りとなっており、調剤室もガラス張りでオープンな印象である。青木氏は「中から外を見ることで患者さんの状況を把握できるし、外から見えることで患者さんの安心にもつながる」と話す。その他にも、待合室はなるべく人との接触を減らしたいと考える患者さんの選択肢を広げるため、壁側に向けてイスを設置するなど様々な工夫を施している。

 もともと、対物業務と言われる調剤業務に対して疑問を抱いていた青木氏は、「オートメーション化は薬剤師が楽をするためのものではなく、効率化によって空いた時間を対人業務に費やすためのもの」と考えてきた。

 オートメーション化を進める上で課題となったのは、これまで手作業で記入していた薬歴の電子化や、オートメーション化を進める上で分包機、自動入庫払出装置と連携を取ることができるシステムだった。「周辺の機器はデジタルによって利便性が向上する一方で、薬歴がアナログだとミスが生まれる可能性がある」と考えていた時に「KUSUDAMA」を展開しているズーから、他社製品と連携するシステム開発が可能であるという話が持ち込まれ、導入することとなった。

在宅から会計まで活用可能

タブレットを使用した服薬指導

タブレットを使用した服薬指導

 「kusudama(薬玉)」の利点は、タブレット端末上で利用するアプリケーションとして薬局業務をトータルでサポートしてくれること。持ち運びがしやすいため、在宅業務に持って行くことで、忙しい現場でも残薬管理や服薬指導、訪問スケジュールの登録などを直感的に操作して業務を遂行することができる。また、タブレット端末のカメラ機能は、受付時、ピッキング時、監査時、会計時など幅広いシーンで活用できる。

 タブレットのトップ画面では、受付を済ませた患者と来店してからの待ち時間を一覧化して見ることができる。▽処方入力▽前指導▽処方確定▽ピッキング▽調剤監査▽服薬指導▽加算▽会計――の各業務の進行状況が可視化される。終了していれば緑色で「済」、現在行っていればオレンジ色で「中」、作業可能なら青色で「可」のマークが表示される。

病院側の入り口

病院側の入り口

 「前指導」のタブからは、処方箋入力後に患者の基本情報や当日の処方内容を確認することができる。青木氏は「前回と変更があれば、変更箇所をすぐに確認できるので、必要に応じて調剤前に効率良く疑義照会することができる」と振り返る。

 リスクマネジメント機能も有用で、処方箋情報と患者情報から禁忌や処方制限など注意すべきリスクが表示されるほか、疑義照会やヒアリ・ハット情報、添付文書といった付加情報にもスムーズにアクセスできる。「例えば相互作用を調べたいときに、添付文書を1から見直さなくてもボタン一つで知りたい情報を確認できる」と話す。

 青木氏は、「KUSUDAMA」導入やオートメーション化について「患者対応には経験差があるが、医薬品の提供に関しては差があってはならない」とし「最低限のラインをフラットにするツールを揃えることで、本来の薬剤師の仕事である患者対応に注力することができる。それが薬局に求められる機能だと思う」と語る。

 導入後のズーのサポートについても、「要望に対するレスポンスが早く、iOSのアップデートや要望が集まった時点でその都度アップデートされる」と評価している。

お~ろら薬局ひかりが丘(ズー)
https://dx.emedical.ne.jp/




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