国内治験に訪問看護を導入する動きが出てきている。日本製薬工業協会医薬品評価委員会が製薬企業23社を対象に実施したアンケート調査で治験への訪問看護の導入事例を聞いたところ、2社が「経験あり」と回答していたことが分かった。検討中や検討経験を含めるとおよそ3分の1の企業が導入に前向きで、被験者宅で看護師が検査や検体回収、薬剤投与を行う治験業務が定着すれば、被験者の医療機関来院回数が減り、参加しやすくなる。将来的には、オンライン診療と訪問看護を組み合わせたモデルも検討されている。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、被験者が医療機関に来院せず治験を実施する手法が検討されている。医師による訪問型治験やオンライン診療によるバーチャル治験が検討されているが、訪問看護の導入もその一つ。看護師が被験者宅を訪問し、持ち運び可能な検査機器で検査を実施したり、医師の指示のもと検体を採取し、医療機関や検査機関で検査を行う。
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