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【厚労省】07年結核登録者、人口10万対で20人切る”新規患者の半数が高齢者

2008年09月30日 (火)
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 厚生労働省は、全国の保健所を通じて報告された2007年の結核登録者の状況を公表した。人口10万人当たりの罹患率は前年から0・8ポイント減って19・8人となったが、患者は未だに年間2万5000人以上発生している。日本の罹患率は、カナダや米国の4倍以上にもなっており、WHOの定義によれば「結核中蔓延国」となる。

 07年の結核患者の登録数は2万5311人で、前年より1073人減少した。ただし、05年から06年には1・6ポイント減少したのに比べると、やや減速している。

 都道府県別の人口10万人当たりの罹患率は、大阪府が最も多く33・7人、次いで東京都の25・9人、長崎県の24・6人となる。登録患者が最も少ないのは長野県の10・3人で、宮城県の11・5人、山形県の11・9人と続く。市区町村では大阪市が52・9人、名古屋市が30・6人、東京都特別区は29・3人と、大阪市を筆頭に大都市に高い傾向が見られる。

 高齢結核患者は増加傾向にある。新規に登録された結核患者に占める70歳以上の高齢結核患者の割合は、06年から0・9ポイント増加して47・9%と、半数に近づきつつある。

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