厚生労働省の「薬剤師の養成および資質向上に関する検討会」は11日、薬剤師業務や薬学教育など現状の課題について意見交換した。構成員からは、医師など他職種の薬剤師の業務内容に対する理解が進んでいないことや連携不足を厳しく指摘する声、大学のカリキュラムを削減してでも臨床研修の充実を求める意見などが上がった。10月以降、薬学教育や薬局薬剤師など個別テーマについて議論する。
この日の検討会では、7月の初会合に続き、薬剤師業務、薬学教育、薬剤師の確保などにおける課題について意見交換した。薬剤師業務の課題として、政田幹夫構成員(大阪薬科大学学長)は「病棟薬剤師が服薬指導しているだけで、医師と関わっているかが問題だ。医師と話さないと処方箋は変わらないし、重大な責任がある」とし、「そのような職能であると考え直さないといけないが、現在の薬剤師の職能はかけ離れている」と厳しく指摘した。
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