米ギリアド・サイエンシズは米国東部時間の13日、米バイオ医薬品企業のイミュノメディクスを210億ドル(約2兆2271億円)で買収すると発表した。開発中のトリプルネガティブ乳癌に対する抗TROP2抗体薬物複合体(ADC)「サシツズマブゴビテカン」を獲得し、癌領域のパイプライン拡充を図る。年内に取引を完了する予定。同剤については、日本での上市も視野に入れる。
イミュノメディクスは、独自のリンカー技術を含め次世代ADCプラットフォームを有するバイオ医薬品企業。主力の「サシツズマブゴビテカン」は、ファーストインクラス製剤と位置づけ、トリプルネガティブ乳癌に対するADCとして初めて米FDAの承認を取得したほか、2021年前半には欧州申請も予定。非小細胞肺癌など、その他の固形癌を対象とした臨床試験も実施している。
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