参天製薬の谷内樹生社長は6日に電話で開いた中間決算説明会で、中国での「クラビット点眼液」(一般名:レボフロキサシン)の販売環境が短期的に厳しくなるとの見通しを示した。近年、国立大型病院での共同購買が始まった結果、レボフロキサシンの供給を9月に現地製薬企業に安値で落札されたためで、今後シェアを奪われる可能性があるという。谷内氏は、「短期的な影響はあるが、中長期的には成長していきたい」と語った。
中間期の中国事業の売上高は128億円で、同剤の売上高は42%を占めている。上期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて減収にはなったものの、想定を上回る売上を上げていたが、下期以降、現地企業にシェアを奪われる可能性が出てきた。
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