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【独ベーリンガーインゲルハイム】糖尿病治療薬の開発を本格化

2008年10月22日 (水)

 独ベーリンガーインゲルハイムは、糖尿病領域の新薬開発を本格化させる。最も先行するDPP‐4阻害剤「BI1356」(ONDERO)が国際共同第III相試験を実施中で、SGLT2阻害剤の二つの新規化合物も第II相試験段階にあり、世界的に競合が激しい糖尿病領域への参入を加速させる方針だ。

 同社は、呼吸器、循環器、中枢神経領域の開発に強みを発揮してきたが、2001年から患者増が著しい糖尿病領域の研究開発を開始した。最も開発が進んでいる「BI1356」は、世界的にも競合が激しいDPP‐4阻害剤。後期第II相試験の結果によると、他のDPP‐4阻害剤とは異なる特性を示し、安全性に優れていることが確認されている。

 現在、大規模な国際共同第III相試験を実施している段階で、国内でも第III相試験が行われており、「BI1356」の開発は最終段階に差しかかっている。順調に開発が進めば、既に上市された米メルクの「ジャヌビア」に続き、欧州で承認されたスイス・ノバルティスファーマの「ガルバス」、日米で申請中の武田薬品の「SYR‐322」、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブと英アストラゼネカが欧米で申請中の「サクサグリプチン」に次ぐポジションに食い込む可能性があり、後続品との争いになりそう。

 また、もう一つ糖尿病領域で競合が激しいSGLT2阻害剤についても、二つの新規化合物が第II相試験段階に入っており、開発が後期段階に進んできている。味の素から導入したSGLT2阻害剤を含め、国内でも第I相試験が開始された段階にあるという。

 取締役会副会長・医薬研究開発担当取締役のアンドレアス・バーナー氏は「新規化合物を三つ加えたことで、糖尿病領域での研究開発を一層充実させていく」と述べている。



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