日本製薬団体連合会は、小林化工が製造販売する後発品の自主回収で供給不安が発生している問題を受け、緊急時に医薬品の供給調整を行える「医療用医薬品供給調整スキーム」を発動した。もともと新型コロナウイルス感染症に伴う医薬品原料の確保を目的に策定されたが、同社の自主回収による安定供給への影響が大きいことから供給調整を行う。現在、供給調整チームを招集中で、供給調整の対象となる品目について代替品を確保し、今月末をメドに供給できるようにしたい考え。
同社が製造販売する抗真菌剤「イトラコナゾール錠」に睡眠導入剤が混入している問題をめぐっては、厚労省と医薬品医療機器総合機構(PMDA)、福井県が昨年12月21、22の両日に全製品を対象に立ち入り調査を実施。試験結果の評価手順の不備などが認められ、同社が後発品16品目の自主回収を行うと発表した。
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