厚生労働省医薬食品局が10月31日に発表した2007年度の薬事監視状況によると、立ち入り検査で発見された違反の総件数は06年より1838件減の1万3287件。違反内容では虚偽・誇大広告が最も多かった。
許可・届け出施設数58万8239施設のうち、20万5816施設に立ち入り検査が行われた。違反が発見されたのは、06年度より702施設減り9407施設だった。
違反件数が多かったのは「虚偽・誇大広告」の1265件だが、06年度より119件減少している。461件は一般販売業で、281件は薬局で見つかった。
その他の違反内容は、多い順に、▽毒劇薬の貯蔵陳列1108件▽構造設備の不備702件▽無承認品443件▽毒劇薬の譲渡等350件▽不正表示品279件▽無許可・無届業224件▽不良品164件▽処方せん医薬品の譲渡記録等100件▽制限品目の販売100件▽指定薬物の広告32件▽品質管理の不備23件▽その他8486件――などがあった。
主な業種別に見た医薬品関係の違反施設数は、▽薬局3568▽一般販売業2177▽薬種商販売業839▽卸売一般販売業211▽特例販売業135▽配置販売業15――など。
このほか、医薬部外品関係は47施設、化粧品関係が122施設、医療機器関係が1484施設だった。
違反による処分件数は3037件で、うち許可取消・業務停止が12件(薬局4件、一般販売業3件、薬種商販売業3件、医療機器製造業・知事許可分1件、医療機器製造販売業第2種1件)だった。
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