大塚ホールディングスの樋口達夫社長は12日の決算説明会で、2023年度までの5カ年中期経営計画の後半に向け、主力品が好調な重点領域の精神・神経領域で「グローバルプレイヤーとしてトップクラスを目指せる数少ない企業」と強調。「大塚の地位を確固たるものにしていく」と述べ、世界売上トップクラスを目指す考えを示した。癌領域に関しては、スペシャリティファーマへの方向性を打ち出し、難治性癌をターゲットに中計期間中に5品目を承認申請し、最終年度には癌事業の売上を18年比で倍増させる方針を明らかにした。
樋口氏は、19~23年度の5カ年中計の中間年を迎えたことから、後半に向けてアンメットニーズを解決する製品群で成長を目指す方針を表明。特に、抗精神病薬の持効性注射剤「エビリファイメンテナ」、統合失調症治療薬「レキサルティ」など主力品が好調な精神・神経領域について、「グローバルプレイヤーとして世界トップクラスを目指せる数少ない企業」と強調。これら主力品に続き、アルツハイマー病に伴う行動障害を適応とする「AVP-786」、注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬「センタナファジン」などの開発品が控えており、「大塚の地位を確固たるものにしていく」と売上世界トップクラスの実現に意欲を示した。
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