大阪大学発ベンチャーのマイクロ波化学は、電子レンジなどで使われる電磁波「マイクロ波」を活用してペプチド薬など医薬品の製造効率を高めるため、ペプチドリームなどと共同で開発に取り組んでいる。原料の分子をマイクロ波で振動させて反応を促進することで、合成効率を高められる。吉野巌社長は「製造コストダウンにつながるマイクロ波の活用は、製薬企業のニーズにも合うはず」と期待を語る。
同社は、化学分野などで実績を作り、2017年にペプチドリームとマイクロ波合成装置の共同開発契約を締結。医薬品の製造分野へ本格的に進出した。19年にはペプチド製造に用いるマイクロ波反応装置を開発。ペプチスターの実証棟に導入した。
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