厚生労働省は、化学物質の発癌性試験について、日本バイオアッセイ研究センターの50代男性職員が衰弱した実験動物に医薬品等の中間体として使用される化学物質を投与しなかったにも関わらず、投与したように記録したと発表した。今月中に事案の詳細や原因を調査する委員会を立ち上げ、2~3カ月後をメドに結果を取りまとめる見通し。
同センターでは、国が指定する化学物質の発癌性について、ラットやマウスなど実験動物の胃に直接投与して確認する試験を行っている。
今回の事案では、医薬品等の中間体として使用される2-クロロベンゾイルクロリドについて、50代男性職員が弱ったマウスに投与しなかったにも関わらず、投与したように記録していた。
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