◆ある取材先で、不動産事業を手がける会社の取締役から「場所の持つ力がインターネットの力に押されている」と聞いた。ネットショッピングの拡大などを背景に、実店舗や立地の価値は薄まる傾向にあるという
◆医療のオンライン化などを理由に、薬局経営における立地の価値も薄まる可能性がある。これまでの薬局経営は、いかに繁盛している医療機関の近くに立地できるかが勝負だったが、立地以外の要素の重要性が高まるのではないか。各薬局は競争に勝ち残るため独自の付加価値を磨く必要がある
◆では、薬局の付加価値とは何か。その一つが薬剤師と患者の関係性だろう。気の置けない間柄になった患者は競合店を通り越して訪れてくれる。そんな手応えを感じている薬剤師も少なくないはずだ
◆冒頭の取締役は、「交流が生まれる場所に人は集まる」とも言う。患者は、薬剤師との間に生まれる交流を求めて薬局を訪れるのかもしれない。立地の価値が薄まるほど、薬局経営における人の重要性は一段と高まるのではないか。
交流が生まれる場所に人は集まる
2021年03月24日 (水)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
寄稿