和歌山県田辺市と西牟婁郡地域の基幹病院、田辺薬剤師会、田辺保健所、医薬品卸が集まって1月に発足した田辺西牟婁医薬品適正使用・流通協議会は、地域の最適な医薬品流通体制の確立に向けた方策を固めた。新たに発売される後発品や供給不良が見込まれる後発品を対象に、南和歌山医療センターと紀南病院が地域での安定供給力などを考慮し、院内で採用する後発品について話し合い、共同で選定する。選定情報や2病院で共通する採用薬リストを地域全体に公開することで、緩やかな地域フォーミュラリーの形成を目指す考えだ。
都市部から離れた和歌山県南部に位置する同地域は、自主回収などによる医薬品供給不良の影響を受けやすい。以前に発生した自主回収で、地域の薬局や医療機関が医薬品や代替品を十分に入手できず、患者が薬局を訪れても調剤してもらえない事態が発生した。
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