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災害は忘れた頃にやってくる

2021年04月16日 (金)

◆東日本大震災から10年、熊本地震から5年が経過した。災害医療における薬剤師の役割は認知されてきており、行政や他の医療関係団体と連携した災害対策マニュアルの整備や災害薬事コーディネーターなど専門人材の養成も進められてきた
◆平時から有事への備えが進んでいる一方で、不安もある。時間の経過で災害の記憶が風化してしまうとの懸念だ。災害医療でリーダーシップをとる薬剤師が増えたとしても、現場の薬剤師が災害に対応した行動が取れなければ初動が遅れてしまう。情報共有体制が十分かどうか各地域でもう一度点検してほしい
◆国のサポートも重要だ。薬剤師が高いパフォーマンスを発揮できるよう災害時の調剤業務で通常の調剤報酬と同じ体系、場合によっては一部割り増しが可能な評価体系も検討すべきとの声も出ている
◆災害は忘れた頃にやってくる。災害医療支援行動の優先順位、危機意識は時間が経つにつれて薄れてしまう。有事と平時を切り分けず、日頃から薬剤師として何ができるか意識しておきたい。



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