◆病名・症候群なのか分からないが、変わったものが見られる。その一つとして、小児歯科領域では、“お口ぽかん”という現象が問題になっているらしい。これを「口唇閉鎖不全」と言うそうだ
◆有病率を新潟大小児歯科学グループなどが全国小児歯科開業医会の協力を得て、全国大規模疫学調査を行ったところ、日本人の子供たちの30.7%が日常的なお口ぽかんをしていることが分かった。地域差はほとんどなかったという
◆お口ぽかんの症状があると、「唇にしまりがない」「鼻がつまる」「音を立てて食べる」「口がよく渇く」「上唇と下唇の間から歯が見える」「出っ歯」など44項目の質問のうち12項目が関連していた。これらの項目には、顎顔面の形態や位置だけでなく、口呼吸やアレルギー性鼻炎などが関連していると考えられている
◆子供の口の健康な発達はとても重要なことである。お口ぽかんは、保険診療の対象にもなっている。健やかな子供の成長のためにも、今後はお口ぽかんの病態解析や改善法の確立などが課題となる。
子供の「お口ぽかん」
2021年04月14日 (水)
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