MSDのカイル・タトル社長は20日、オンライン上で開いた記者会見で、2020年の売上高について主力の抗癌剤「キイトルーダ」が大幅に伸長したものの、薬価改定での再算定が直撃し、7.1%の減収に落ち込んだと報告した。出荷量ベースでは前年比で11%伸び、「キイトルーダ」は30%以上成長したが、タトル氏は「(再算定で)売上に数量増が反映されていない」と強調。「投資のリターンがなければビジネスの持続性が損なわれる」とし、イノベーションが正しく評価される薬価制度の見直しを求めた。
同社の20年売上高は、前年比7.1%減の3481億円となった。タトル氏は、出荷量ベースで大幅に成長したキイトルーダについて「様々なチャンスがある」と強調。23年までに20の追加適応を取得する方針を明らかにした。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。