富士フイルム富山化学は21日、抗インフルエンザウイルス剤「アビガン錠」について、新型コロナウイルス感染症の発症早期患者を対象に新たな国内第III相試験を開始したと発表した。アビガンは昨年実施された第III相試験結果をもとに、新型コロナウイルス感染症の適応で一部変更承認申請が行われたが、単盲検試験であることなどを理由に継続審議となっている。今回の二重盲検試験で好結果が得られた場合、追加データとして規制当局に提出したい考え。試験は10月末に終了予定としている。
昨年実施した新型コロナウイルス感染症肺炎の入院患者対象の第III相試験では、症状軽快とウイルスの陰性化までの時間を検討した主要評価項目の中央値について、プラセボ群に比べてアビガン投与群で有意に短い結果が得られた。
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