PHCは、現在販売している自動錠剤包装機の専用オプション製品として、自動半錠分割機能付きタブレットケース棚「ATC-TCHC1-PJ」、半錠専用タブレットケース「TK-80HC-PJ」を発売した。
既存の自動錠剤包装機は、処方箋に基づき、患者が1回ごとに服用する薬剤を自動的に一包化する機能を持つが、錠剤を自動的に半錠分割する機能が搭載されていないため、薬剤師が手作業で半切する必要があった。
薬剤師の調剤業務が煩雑化する中、特に患者の疾患や症状、年齢、体格に合わせて、錠剤ハサミやピルカッターで錠剤を手動で半切するなどの作業は、薬剤師の業務負担を増やすだけでなく、調剤過誤の原因にもなっている。
今回、発売した「ATC-TCHC1-PJ」「TK-80HC-PJ」は、錠剤を自動で半切する機能を内蔵したタブレットケース棚と専用タブレットケースで、PHCの自動錠剤包装機の専用オプション製品。円形錠剤などに対応し、手作業よりも高い分割精度で錠剤の半切を行う。
また、PTPシートの自動除包機能を搭載したPHCの自動錠剤包装機「ATC-192GR2-PJ」と併用することで、PTPシートから錠剤を分離する除包作業と半切作業を含めた一連の手作業による工程を自動化することが可能となる。
これにより、調剤作業の省力化と手作業に起因する調剤過誤のリスク低減につながり、薬剤師が錠剤に直接触れる機会を軽減することで、感染症の予防対策としての効果も見込む。