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【塩野義製薬】溶出試験精度向上で製品化‐製剤開発期間の短縮に貢献

2021年04月28日 (水)

塩野義製薬が発明

製品不使用時には容器の底で不溶物質などがマウントを形成する現象(右)が起きる場合があるが、製品の使用(左)で課題を解決できる

製品不使用時には容器の底で不溶物質などがマウントを形成する現象(右)が起きる場合があるが、製品の使用(左)で課題を解決できる

 塩野義製薬と日本バリデーション・テクノロジーズは、溶出試験の精度を高める製品「IVIVCエンハンサー」を共同開発し、製薬企業などに向けて販売している。直径7.5cmほどの円形の金網状器具で、既存の溶出試験容器に取り付けることによって、錠剤などの経口剤が容器の底で十分に溶解せず、円錐状のマウントを形成して残留する現象を防止できる。消化管での薬物溶出や体内吸収を高い精度で予測できるようになり、製剤開発期間の短縮につながるとして、業界全体で活用してもらいたい考えだ。

 溶出試験は、試験液を満たした容器に経口剤を投入し、パドルなどで試験液を撹拌させて、時間の経過に伴って薬物がどれだけ試験液中に溶出されるのかを評価する試験。


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