ロシュ・ダイアグノスティックスは8日、研究向けの高性能試薬キット「チタニウムシリーズ」を新発売した。
「チタニウムシリーズ」は、ゲノムシークエンス・システム「ゲノムシークエンサー・FLX」の専用試薬「スタンダードシリーズ」をアップグレードさせた試薬キット。サンプルを充填する専用プレート「ピコタイタープレート」を高密度化し、金属コーティングすることで、より多くの塩基配列を解読できると同時に、塩基配列の解読長と精度を向上させた。「スタンダードシリーズ」に比べ、処理能力は約5倍にアップ、1塩基当たりの解読コストは10分の1に抑えられる。
「チタニウムシリーズ」により、ゲノムサイズが大きいショウジョウバエなどの高等生物のゲノム解析や、大規模なヒト塩基配列の解析作業を効率的に行うことができる。
売上は、2009年度中で3億円を目指している。