参天製薬の谷内樹生社長は11日に電話で開いた決算説明会で、2022年3月期の海外事業の売上高について「全体に占める割合は3ポイント増の35%となる見通し」と展望した。中国で16%増、欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)で6%増、中国を除くアジアで10%増と着実な成長を見込む。谷内氏は、「今後5~10年でグローバル展開を加速したい」と語った。
同社は22年3月期に、海外売上高が12%増の900億円を達成する計画。順調に成長を続けてきた中国では、公立病院による抗菌薬「レボフロキサシン」の共同購買の影響で、主力品の「クラビット点眼液」のシェアを一部失ったが、私立病院など新規チャネルを開拓してカバーする。成長ドライバーとしては、近年上市したドライアイ治療薬「ジクアス点眼液」、緑内障治療薬「タプロス点眼液」の販促を強化する。
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