東京都薬剤師会は、薬局が安定供給が可能な後発品を選択できるよう独自に「後発品選択の指針」を策定し、会員向けに提供する。長期収載品が3銘柄以上収載されている29薬効約100品目を抽出し、各品目で使用量上位銘柄のリストを作成。原薬製造国の情報や生物学的同等性データも示し、薬局が後発品を選ぶ際の資料として活用してもらう。類似の指針としては、全国健康保険協会が「後発品実績リスト」を公開しているが、都道府県薬剤師会が指針を示すのは全国で初めて。
指針策定の背景には、小林化工や日医工による後発品の製造不正が相次いだことがある。永田泰造会長は14日の定例会見で、「リストに掲載している銘柄を推奨することを目的としていない。地域で何が一番使われているかというデータを見えるようにし、後発品を選ぶ際の検討の一助にしてもらう」と述べた。
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