国内の医療従事者約110万人を対象とした先行接種で、ファイザー製の新型コロナウイルス感染症ワクチン1回目接種後の発症予防効果を調べたところ、接種2週間後には感染報告率が6割低下するとの分析結果が国立感染症研究所の報告で明らかになった。感染研感染症疫学センターの鈴木基センター長が14日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会に示した。鈴木氏は「予め計画されたコホート研究でないという制約はあるが、ワクチンの効果を示唆する所見だった」と述べた。
今回の報告は、接種日や接種回数などワクチン接種実績が記録された「ワクチン接種円滑化システム」(V-SYS)と新型コロナウイルス感染症患者の発生届出システムである「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム」(HER-SYS)のデータを突合させ、ワクチン接種を受けた医療従事者の仮想コホートを構成し、ワクチンの効果分析を行った。
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