東邦ホールディングスは25日の取締役会で、濱田矩男代表取締役会長が取締役最高顧問に退くことを決めた。今回の異動について、東邦薬品と社員が独占禁止法違反容疑で公正取引委員会から刑事告発、東京地方検察庁により起訴された事案を重く受け止め、濱田氏が代表取締役会長の辞任を申し入れたもの。6月29日の株主総会、取締役会で正式に決定される。
濱田氏は1999年から、東邦薬品(当時)代表取締役を20年以上務め、東邦ホールディングス、グループ企業の発展に努めてきており、最高顧問に就いた後も、培った経験や知見を生かしてグループのさらなる事業成長のために助言していくことに加え、「業界全体が本来の存在意義というものを再認識し、正すべきところを正して社会的評価を得ていけるように、努力をしていく」と業界全体の社会的評価向上に貢献していく意欲も示した。
濱田氏は、1940年生まれの81歳。66年に東邦薬品入社後、79年取締役大森支店長、93年常務取締役、99年代表取締役専務兼営業本部長、2001年代表取締役副社長、05年代表取締役社長、09年東邦薬品代表取締役会長・東邦ホールディングス代表取締役社長、10年東邦薬品取締役会長、17年ホールディングス代表取締役会長・最高経営責任者CEO、20年ホールディングス代表取締役会長を歴任した。