◆新型コロナウイルス感染症ワクチンの打ち手不足を解消するため、担い手となる職種の一つに薬剤師が浮上したが、結果的に見送られた。5月中旬に薬剤師の接種を求める署名運動を受け、河野太郎ワクチン担当大臣が「議論の俎上に載せる」と言及して事態が動き出した
◆大臣の発言による影響は大きく、日本薬剤師会は筋肉注射の研修実施を表明し、日本医師会も限定的に容認する考えを示すなど取り巻く環境は激変。さらに長崎国際大学薬学部が国内初となる筋注の研修を開催し、機運は高まった
◆しかし、担い手の追加を議論する検討会開催を前に、薬剤師側も短期間でワクチン接種に一枚岩となれず、全体の盛り上がりに欠けた部分もあっただろう
◆確かに大臣の発言で慌てて動き出した感は否めないが、薬剤師によるワクチン接種が国民の前に提起されたことを前向きに捉えたい。これほどのチャンスはないかもしれないが、今後筋注の研修を通じて国民を巻き込むぐらいの意気込みで、自らワクチン接種を勝ち取っていくべきだ。
薬剤師のワクチン接種は見送り
2021年06月07日 (月)
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