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薬学教育のあり方に厳しい指摘

2021年06月23日 (水)

◆新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞の時代では、「手堅い」医療職種への就職に注目が集まっている。社会に不可欠な存在である薬剤師も一つだが、その卵を養成する薬学部をめぐり、一部大学のあり方が問題視されてきた
◆厚生労働省の検討会が、これからの薬剤師養成のあり方に関する考えを取りまとめた。6年制では薬剤師免許の取得を必須と位置づけ、入学定員の抑制にも言及するなど、該当する大学関係者にとっては耳が痛い提言となった
◆以前から広く問題視されてきたものが可視化され突きつけられる形となったが、薬剤師に憧れを持つ高校生、奨学金給付を受けて通う薬学生のことを考えれば、質の高い教育を提供するのは大学の義務だ。改善が見られない大学にはより厳しい視線が注がれるだろう
◆他職種や患者から薬剤師の業務内容があまり理解されてないことも検討会で指摘された。医薬品の専門家として十分な知識や臨床経験を持ち、身近な医療者として信頼を得続けることができるかは大学の行動にかかっている。



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