官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の研究チームは、新たに開発した人工知能(AI)で肺癌と特発性肺線維症(IPF)の創薬標的候補を探索することに成功した。対象疾患患者の各種臨床情報に基づく大規模データベース(DB)を独自に構築し、AIで解析することで、既知情報が限られている疾患でも創薬標的を探索できる可能性を示した。開発したAIやDBを維持し、産業界で活用してもらうためにオープンプラットフォームを立ち上げ、今年度末から運用を開始する計画だ。
研究チームは、新薬創出を加速するAIの開発をテーマに、約4年前から産学官で連携して研究を進めてきた。2019年度には肺癌やIPFの各種臨床情報を集積したDBを構築。現在は肺癌約1600症例、IPF約1000症例の情報を集積している。
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