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半世紀前に日本で誕生した画期的な医療機器

2021年09月22日 (水)

◆新型コロナウイルス感染症拡大によって一躍注目されるようになったのが、パルスオキシメーターである。これは、ヘモグロビンが酸素との結合可否で変色する特性を踏まえ、波長が異なる2種類の光を発生させて、指先のプローブで透過した光を捉えて動脈中の酸素飽和度を連続的に測定する装置で、コロナ禍に見舞われた世界中の医療現場で使われている
◆この画期的な医療機器は、日本光電の研究者である青柳卓雄氏が1974年にその原理を学会に発表し、75年に初号機を完成させた。以降、世界で各種関連機器が開発されて一気に普及した
◆医療への多大な貢献が認められて青柳氏は2002年に紫綬褒章を受章し、昨年は日本光電が第4回日本医療研究開発大賞/内閣総理大臣賞を受賞したが、残念ながら青柳氏は4月に亡くなっている。84歳だった
◆半世紀も前に誕生した日本発の画期的な医療機器が、21世紀の今、世界の人々の健康に貢献していることは大いに誇っていいと思う。今後も画期的な開発と実用化が続いていくことを期待したい。



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