東京都薬剤師会は、独自に後発品データベースの構築に着手する。インターネットの都薬ホームページ上から、先発品名、後発品名、一般名いずれでも、医薬品情報が検索できるシステムを開発していく。システム作りは、東京都補助事業としての取り組みで、都薬会員のみならず、都医師会や都歯科医師会の会員に対しても広く情報提供し、後発品使用環境の整備を目指す。
システムは、後発品を適切に選択するのために必要な情報をデータベース化し、薬剤師のみならず医師、歯科医師にも情報提供し、後発品使用推進の環境整備を図ることを目的としている。インターネットの都薬ホームページ上から、先発品名、後発医名、一般名のいずれの名称からでも、同一規格の先発品・後発品双方の情報が検索できる。
提供情報は、[1]品名[2]規格[3]薬価[4]販売会社[5]効能同一性[6]提供体制[7]溶出試験データの有無[8]生物学的データの有無[9]添加剤[10]調剤回数(使用頻度情報)[11]製品写真及び添付文書――を予定している。これらのデータを薬効ごとに一覧したり、「おくすり比較表」なども表示、印刷できるようにする。
システム開発に当たっては、既に品名、規格、販売会社、添加剤情報、製品写真及び添付文書データベースを有し、都薬が取り組むシステムの骨格部分をインターネットで配信しているユニケソフトウェアリサーチが担当する。その他の提供体制、効能同一性、溶出試験データの有無及び調剤回数(使用頻度情報)は都薬が情報収集しデータ化する予定で、5月公開を予定している。