第一三共は、癌治療用ウイルスG47Δ(デルタ)製品「デリタクト注」(一般名:テセルパツレブ)を国内で新発売した。悪性神経膠腫の治療を目的とした再生医療等製品で、当面は治験実施施設に限定して供給する。
G47Δは、癌細胞のみで増殖する人為的三重変異を有する増殖遺伝子組み換え単純ヘルペスウイルス1型で、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授らが創製した。
藤堂教授が実施した膠芽腫患者を対象とした国内医師主導第II相試験の結果に基づき、6月に悪性神経膠腫を適応症に条件・期限付き承認を取得し、8月には薬価基準に収載されている。