アキュリスファーマは24日、自宅や外出先のてんかん発作に対し、介助者などが投与するいわゆるレスキュー薬である点鼻タイプ薬剤「スピジア点鼻液」を新発売した。国内初の経鼻投与型抗けいれん薬で、小児のほか、これまで承認薬がなかった成人にも使える。
薬価(1瓶)は5mg8336.50円、7.5mg9337.60円、10mg1万0120.00円。薬価算定に当たり、18歳以上の患者におけるてんかん重積状態に対する静脈ルートが確保できない場合や医療機関外で投与できる初の治療選択肢となることなどから有用性加算IIの10%、希少疾病用医薬品として市場性加算Iの15%が加算された。
同社は10月にヴィアトリスに買収されており、情報提供活動はヴィアトリスが行う。
6月の承認後、当時アキュリス社長の谷垣任優氏は本紙に、同社が日本のドラッグラグ・ロスの解消を狙いに立ち上がった経緯に触れ「この薬剤は患者さんと医療関係者からのニーズが高く早く出してほしいと言われてきた。(承認に至り)患者さんの手に届けられるようになり、非常に嬉しく思う。われわれとしても第一号製品を出せて一つのマイルストーンを達成できた」と話していた。





















