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【データモニター】ファイザーのワイス買収に厳しい評価‐特許失効の脅威は解決しない

2009年1月30日 (金)

 英市場調査機関のデータモニターは、巨大製薬企業の誕生となった米ファイザーのワイス買収について、「ワイスの買収ではファイザーが抱える特許失効の脅威は解決できない」との厳しい分析結果を発表した。さらに同社は、2013年までに新ファイザーは業界トップの座を維持するとした上で、売上高は総計540億ドル以上と予想。「合併によっても売上高の減少は免れない」と指摘した。

 ファイザーのワイス買収は、生物学的製剤「エンブレル」、乳幼児向け肺炎球菌ワクチン「プレベナー」の獲得によって、世界最大のバイオ医薬品企業にシフトする格好となったが、分析では「今回の買収を決断した第一の動機は、同社が特許失効を抱えた成熟製品のポートフォリオを有していることで、最も重大なのがリピトールの特許失効」と指摘。11年に迫るリピトールの特許切れが買収の最大要因としている。

 同社は、ワイス買収前の時点では、ファイザーの07年医薬品売上高の38・5%相当が13年までに特許失効の危機に直面すると予想していたが、ワイス買収後でも医薬品売上高の34・75%が特許失効の危機に直面するとの見通しを示し、「ワイス買収は、特許失効の脅威の緩和にわずかながら寄与するものの、ファイザーが抱える課題の根本的解決策にはなり得ない」と断じた。

 同社シニアアナリストのサイモン・キング氏は「今回の買収で、ファイザーは大幅に規模を拡大するとはいえ、マイナスの売上見通しの解決策とはならない」とコメント。「08012年にかけてファイザーなど製薬数社が特許失効による深刻な影響を受け、ジェネリック医薬品の流入による打撃を受けることが予想されるため、成熟製品のポートフォリオ強化が優先課題」と分析している。

 一方、ファイザーは、これまで低分子医薬、循環器領域に焦点を置いてきたが、「今回の買収により、生物製剤とワクチンにアクセス可能となり、疾患領域レベルでは、免疫・炎症、感染症領域における地位が大幅に強化される」と統合メリットを挙げ、戦略的ポートフォリオの多角化が実現できるとしている。

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