ベックマン・コールターは、遺伝子検査の検体前処理機「SPRI‐TE全自動核酸抽出装置」(写真)を1月26日に新発売した。
遺伝子検査では、煩雑な検体前処理が必要にもかかわらず、前処理プロセスの自動化が進んでいないため、測定間や施設間で測定結果にバラツキが見られることが多かった。「SPRI‐TE全自動核酸抽出装置」は、こうした前処理工程の自動化を実現した。
FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)切片からのDNA・RNAの抽出精製をはじめ、全血からのゲノムDNA抽出精製、全血・血漿・血清・ウイルス輸送培地からのウイルス核酸の抽出に対応している。前処理を自動化したことによって、コンタミネーションの防止や人為的ミスの軽減、測定間・施設間差が低減され、遺伝子検査の標準化にもつながりそうだ。
同社は、遺伝子検査のサンプルからデータまでの全自動化を進めており、その第1弾商品となる。既に米国では、2008年11月から販売されている。税抜き販売価格は398万円。