埼玉県薬剤師会は、小児在宅医療の薬物療法で薬剤師が多職種連携に参画する仕組み作りを進めている。埼玉県で多用されている多職種連携ツールに薬局薬剤師や病院薬剤師、病院の医師に参加を促し、入院中や退院後、在宅現場での様子、入院前の情報について共有するなど小児在宅医療における医療機関と薬局間連携体制の構築を目指す。入間郡毛呂山町にある埼玉医科大学病院と周辺薬局をモデル地区に選定し、次年度には県内全域に横展開していきたい考えだ。
小児患者は長期にわたって在宅医療の対応が必要になり、入退院を繰り返す例が多く、入院中の情報や退院後の対応、入院までの情報提供などについて病院薬剤部と薬局薬剤師の薬薬連携を含む情報共有体制を構築する必要性が指摘されている。厚生労働省は今年度の予算で「成育医療分野における薬物療法等にかかる連携体制構築推進事業」を実施しており、10都県の薬剤師会を採択。埼玉県薬はその採択事業者の一つとなっている。
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