◆文部科学省が大学薬学部の退学者調査を初めて実施し、退学率10%超がほぼ半数、3割超が7校、5割超が1校あった。薬学部の修業年限となる6年で薬剤師国家試験に合格した人の割合を示す「ストレート合格率」が低い大学と退学率が高い大学の相関も高かった
◆驚くべきは厚生労働省が公表している受験者数を母数とした合格率との乖離だ。一部の大学では見せかけの合格率を維持するために、受験者の絞り込みを行っているとの指摘もあった。退学率が5割を超えていた大学では、国試受験者を母数とした新卒合格率が100%、ストレート合格率は28%とあまりにも実態とかけ離れていた
◆2015年度入学者のストレート合格率では3割を下回るのが6校、5割を下回るのは16校もあった。合格率10ポイント以上の低下は31校と薬学教育の地盤沈下が既に始まっているのではないか
◆薬剤師過剰となる時代は近い。薬学部の定員割れが問題視される中、入学定員抑制策を早急に講じるべき時期に来ている。もはや一刻の猶予もない。
初の退学者調査実施
2022年02月02日 (水)
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