大正製薬は23日、発毛成分ミノキシジルを5%配合したOTC医薬品の製造販売承認を、厚生労働省から取得したと発表した。新たに承認されたのは、従来品の「リアップ」に比べ、ミノキシジルを5倍量配合した男性用発毛剤で、名称は「リアップX5」、包装は60mL。今年6月に発売の予定だ。
ミノキシジル製剤は、世界90カ国以上で医療用医薬品として、また約40カ国でOTC医薬品として販売されている。日本では大正製薬が99年に、国内初のダイレクトOTCとして、『壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防』の効能を持った男性用発毛剤「リアップ」(ミノキシジル1%製剤)を発売し、初年度の売上高が297億円を記録するヒット商品となった。
同社ではその後も、05年からは女性用の「リアップレディ」を投入したほか、昨年1月には主成分のミノキシジルに加え、頭皮環境を活性化する成分を配合した「リアッププラス」を新発売するなど、シリーズの充実を図ってきた。毛髪用剤市場において、「リアップ」シリーズは10年連続でトップシェアを維持している。
新製品の「リアップX5」は、日本で初めてミノキシジルを5%配合した。大正製薬では「日本で実施した臨床試験で、従来品(1%製剤)と比較して高い有効性を示すデータが得られた」としており、今後は、より発毛効果の高い『リアップX5』を男性用リアップシリーズの基幹商品に据えていく考え。