ブリストル・マイヤーズは、21日から合成副腎皮質ホルモン剤「ケナコルト‐A皮内用関節腔内用水懸注50mg、同5mL」、「ケナコルト‐A筋注用関節腔内用水懸注40mg、同1mL」の自主回収を開始した。
関節腔内投与後に、投与部位に疼痛、腫脹などが発現したという報告が、短期間に複数の医療機関から寄せられたことによるもので、原因を特定するまで製品の供給を中止する。
これまで20施設の医療機関から、ケナコルト投与後の副作用として50症例が報告されている。同社によると、これらの症状は、製品の添付文書の「使用上の注意」に記載されているものであり、既に報告されている全症例で、回復または軽快の状態にあるという。これらの症状は、特定のロットに限定して発生していることが認められているが、予防措置として使用期限内の全ロットを回収対象とした。
ケナコルトは、筋注用が1965年12月、皮内用が66年1月から発売されている。
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