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【ファイザー・岩崎社長】ワイス買収で国内売上高トップへ‐医療用薬のシェア6%台に

2009年03月04日 (水)
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岩崎社長

 ファイザー日本法人の岩崎博充社長は3日、都内で記者会見し、米ファイザー本社のワイス買収を受け、「国内の医療用医薬品市場で主導権を握ることができ、最大規模の売上高になるのは間違いない」と強調。国内シェアでトップに躍り出るとの見通しを示した。ファイザーとワイスの日本法人の売上高を単純合算すると、国内シェア(販促会社ベース)は6%台になり、現在トップに位置する武田薬品の6・1%を超える見込みだ。一方、買収後に発表された1万9000万人の人員削減策の影響に関しては、「まだ本社から連絡はない」と述べるにとどまった。

 岩崎氏は、ワイスの買収について、「こういう組み合わせもあったのかと感心した」と感想を述べ、ファイザーが日本を除くグローバルで1月から導入したビジネスユニットに言及。「ビジネスユニットがあったからこそ、ワイスの買収が可能になったのではないか」との見解を示した。その上で、ファイザーとワイスの日本法人が統合した結果、国内シェアは6%台になるとの見通しを示し、「ファイザーとワイスで国内の医療用医薬品市場で主導権を握ることができる。トップ規模の売上になるのは間違いない」とした。2009年第4四半期に予定される統合によって、売上合算で国内トップに躍り出るとの計算だ。

 また、統合後の日本法人の事業方針については、「まだワイスと連絡を取っていない」と述べ、統合が完了した第4四半期以降の作業になるとの見方を示した。さらに、ワイス買収を受け、ファイザー本社が発表した人員削減策については、「日本でどれぐらいの規模の削減を行うか、本社から連絡はない」とした。

 一方、岩崎氏は、米国での業績が減速する中、「米国市場以外への期待が高い」と指摘。「日本は世界第2位の医薬品市場であり、日本法人の業績を達成していくことが存在感の発揮につながる」とし、日本への投資継続に自信を示した。

 なお、日本でのビジネスユニット導入は、現在プロジェクトチームでの検討が進められており、12月から移行する予定。

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