オーガナイザー
有馬英俊(第一薬大薬)
関嶋政和(東工大情報)
ディープラーニング技術の目覚ましい発展ならびにビックデータの蓄積により、機械翻訳や異常検知、画像解析などの様々なタスクを行う人工知能(AI)が日常生活で利活用されている。その流れは、生命科学領域においても同様であり、大規模なオミックス情報に加えて、AlphaFold2やRoseTTAFoldによる様々な蛋白質の構造予測やAIによる化合物の生成などの革新的技術の開発、さらにはAIによる医用画像解析やデジタルセラピューティクスの保険適用などの事例により、最近、AI創薬や医療AIへの期待が非常に高まっている。
このような背景から、本シンポジウムでは、創薬、創剤および医療へのAIの活⽤と今後の展開に関して、「AIによるデータ駆動型創薬と分⼦設計」「Hit-to-Leadを支援する機械学習手法の構築とその応用」「既存概念に基づく効果的な機械学習:薬剤学を事例にして」「創剤と医療におけるAI活⽤の概要」というタイトルで、4人の先生方にご講演をいただく。本シンポジウムが、AIを利用した創薬・創剤および医療分野での研究・開発等の⼀助になれば幸いである。
(有馬英俊)