オーガナイザー
林良雄(東薬大薬)
日本薬学会とドイツ薬学会(DPhG)は2000年に交流協定を締結後、各年会に代表者を交互に招聘してきた。第142年会ではDPhGからお2人をお招きし、国際交流シンポジウムを開催する。講演者はDPhG会長のDagmar Fischer教授(FAU)と年会会長のMichaela Schulz-Siegmund教授(Leipzig大)である。Fischer教授はDDSの専門家である。細菌の形成するバイオフィルムを克服して薬物を送達するナノ粒子や逆にバイオフィルムを利用したDDSの研究を行っている。一方、Schulz-Siegmund教授は高分子材料の専門家である。骨異化因子の機能を制御する生分解性マクロマーやsiRNA含有架橋ゼラチン微粒子により骨形成能を改善する研究を行っている。お2人ともDPhGの運営のみならず、活発な創薬研究を展開していることから、日独薬学の貴重な情報交換の機会となればありがたい。
(林良雄)