オーガナイザー
熊本卓哉(広島大院医系科学)
松岡一郎(松山大薬)
FIP(世界薬学連合)は、薬学の実務、科学、教育の発展を通じて世界の健康の増進に貢献することを目標としている。2016年のFIP南京大会において、世界の医療従事者の変革に向けたPharmaceutical Workforce Development Goals(PWDGs)が設定された。20年には、これに薬学の実務と薬科学のメトリックスを加えた21のFIP Development Goals(FIP DGs)として発展し、さらにこのFIP DGsを実施するための世界的なデータハブとしてFIP Global Pharmacy Observatory(GPO) が開発された。
日本薬学会(PSJ)はFIPの団体会員であり、DGsへの取り組みとFIP GPOの支援のための重要なパートナーとなることが期待されている。そこで、日本薬学会とFIPが共同で企画したPSJ-FIPジョイントセッションでは、まず第1部となるFIPフォーラムにて、世界の健康増進に向けた日本薬学会の科学の側面からの貢献、FIP DGsについての解説と特に sustainable health careに向けたFIPの取り組み、さらには日本での薬学教育・研修の評価への適用について議論する。
(熊本卓哉)