各学会や職能団体が設立する専門薬剤師制度を国民に分かりやすい仕組みにするため、厚生労働省の研究班が検討を進めている。研究班代表者の矢野育子氏(神戸大学病院薬剤部長)は、ウェブ上で開かれた日本薬学会年会で検討状況を報告。専門薬剤師制度でも医師や歯科医師の専門制度と同様に第三者機関が認証する仕組みが求められるとし、受け皿として薬剤師認定制度認証機構の活用を示した。
研究班は「国民のニーズに応える薬剤師の専門性のあり方に関する調査研究」をテーマに、2020年度から3年間の計画で研究に取り組んでいる。日本学術会議が21年9月に発出した提言「持続可能な医療を担う薬剤師の職能と生涯研鑽」で、認定・専門薬剤師制度について「国民から理解されるよう名称の整理や認定基準の整合を図ると共に、制度の質保証の仕組みを検討する必要がある」と指摘された。
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