厚生労働省の「薬剤師の卒後研修カリキュラムの調査研究」の研究班代表を務める山田清文氏(名古屋大学病院薬剤部長)は、ウェブ上で開かれた日本薬学会年会のシンポジウムで、薬剤師の卒後研修プログラムの骨子案を提示した。研修内容を必須、選択必修、選択の三つに分け、合計で12週以上の研修を行うよう提案している。プログラムをもとにモデル施設での研修実施と課題抽出が進んでおり、今後その結果をもとに薬剤師の卒後研修のあり方が定まる見通しだ。
医師では免許取得後2年間の初期研修が必須化され、専門医取得につながる後期研修体制も整備されている。薬剤師では卒後研修の法的規制はなく、各施設が独自の研修体制を構築。研修期間1年以上の薬剤師レジデント制度を設けているのは約50施設と少なく、多くが職場で実務と並行して研修を行うOJTを実施しているのが現状だ。
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