ツムラは3月29日、2031年までの長期経営ビジョンを発表した。その中で、24年までに同社の医療用漢方129処方中10処方以上を処方する医師の割合を現在の倍以上の50%以上に引き上げ、これをテコに最終年度に向け同社が定める各診療領域の基本処方全てを処方する医師の数を増やすため、漢方治療の普及に取り組む。AI診断支援システムの開発などによる漢方治療の個別化、未病領域の事業化などを通じて事業拡大を図る。
同日の記者会見で加藤照和CEOは、「次の10年で一人ひとりのライフステージ、症状、遺伝体質、生活環境等に合わせて、漢方薬・中薬をはじめとして製商品・サービスをエビデンスベースで提供することにより、人々のウェルビーイングに貢献していく」と述べ、ビジョンで目指す世界を説明した。
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