スギホールディングス(スギHD)は16日、創薬バイオベンチャーでCRO事業も手がけるテムリック(本社東京都、社長浴本久雄氏)のCRO事業を買収することで基本合意したと発表した。
両社は13日に合意契約を締結し、今月31日付でテムリックがCRO事業を分社化して「テムリックCRO」を設立。同日付で、スギHDの子会社であるスギメディカル(本社東京都、社長荒井恵二氏)が、テムリックCROの株式を100%取得し、完全子会社化する。さらに6月1日付で、スギHDグループ会社で臨床CRO事業を展開するスギメディカルリサーチ(本社東京都、社長村木秀行氏)を存続会社とし、吸収合併する予定。
スギメディカルは昨年11月に、富士バイオメディックスから治験支援等の事業の一部を譲り受けた。12月には非臨床事業・CRO事業・SMO事業を行う「スギ生物科学研究所」「スギメディカルリサーチ」「スギメディカルサポート」の3社を設立。治験事業への取り組みを開始している。今回の買収によりテムリックの癌領域に特化した治験事業が加わることで、より専門領域に強いCRO事業を目指す考えだ。